椅子に座ってできるシニア体操

医者に運動を勧められたが何をしていいのかわからない、ジムに通うのはキツイ、できればラクに続けたい、寝たきり予防をしたい。そんな方向けの体操をお伝えしています。

有料老人ホームにお邪魔してきました

記事にするのがだいぶ遅くなりましたが、先日お招きいただいて行ってきました。
住宅型有料老人ホーム ピースフリー東淀川


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今月オープンの施設です。
この日は内覧会。

こういう施設ってほとんど外出できない高齢者の住まいになるので、駅近くに建てる必要もあまりないのですが、

ここは駅から徒歩五分。

車を所有しない家族・親戚も会いに来やすいですね♡

施設内は全く撮影してませんが
高級感のあるトーンで、
ダイニングチェア(食事するときに座る椅子)は

くるくる回るやつ。もちろん背もたれ付。

ガシッと四角い椅子の方が安定感があるからか、高齢者施設でくるくる回るのは見たことないんですが、

身体機能の衰えによっては、
全く動いてくれないあの四角い椅子ではちょっと不便なこともあるんです。

食事を終えて、なんとかその場で立ち上がるも、そこから動けないパターン。
方向転換が出来ないんです。

そうならないための予防運動や、
そんな場合はどうしたらいいかもお伝えしていますが

ご本人が自分の力で快適に過ごせる環境を作るのも大切。

はっきり言って、どんな椅子でも絶対大丈夫ってないです。転倒するときはします。

職員はどうしても安全に安全にって言いますが、それって職員のためでもあるんですよね。

人数が多いと1人ひとり観察して残存能力を発揮してもらおう!なんて、現状はなかなか難しい。


この施設で、自分の好きなように生活していただけたらな(*^^*)

入所する方をお見かけしましたが、ちょっと緊張されてました(笑)。
ドキドキワクワクですよねー!
職員はもちろん、他にはどんな方が入所されるのか。

マンションというより、寮みたいな感覚ですかね。
それぞれ個室があるんだけど、食事やお風呂が共同スペースなので、全くの他人ではなくなるし。

またお邪魔したいです(*^^*)

気を付けるとこ、そこ??

介護予防運動のインストラクターをしています 三宅麻紀です。


高齢者さんの発言の、
とーっても不思議なこと。。


【気にすること】
白髪、足の上がらなさ、腰の曲がり
血圧の高さ、骨、脳、ボケたくない

【気にしないこと】
副作用、添加物、筋力、意識


これ、逆にしたらだいぶ変わるのにー

ホームヘルパーは資格が必要なのか

訪問ヘルパー(ホームヘルパー、在宅ケア)も行っています 介護予防インストラクターの三宅麻紀です。 

ヘルパーの仕事をするには、
介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)の資格が必要です。

平日15日くらいのスクーリング、その他にレポートと最終日には筆記試験を経て、その資格を取りました。
介護業界では、ファーストステップとなる資格です。もちろん全国で通用します。


もうひとつ、私は「介護予防運動指導員」という資格を持っていて、こちらは丸4日の講座と試験。介護業界では似たような名前の資格があったり、そもそも「予防」はまだまだ遅れている(と思っている)ので、「?」という顔をされたことも数知れず。
「運動?作業療法士じゃないもんね?」って。

ヘルパーの資格と
介護予防運動の資格を比較すると

ヘルパーの方が、国家資格ではないけど
採用条件に必須となるくらいのレベル。
そして誰でも受講可能。

介護予防運動は、知られておらず
私が取ったのは「東京都健康長寿医療センター」のもので、資格証もあるし、
受講資格という枠がある。
つまり、誰でも受けられるものではない。

資格を取るためのハードルは予防運動の方が高いが(費用も)、生かせる範囲は圧倒的にヘルパーの方です。

私は介護予防運動の勉強と仕事をしてから、
ヘルパーの勉強と仕事をしたからかも?やけど

ヘルパーの仕事をするのに、
こんな資格はいるのか??
と思うことが増えてきた。

もちろん弱ったり固まったりした要介護者の身体を触るので、仕事をするにあたって絶対絶対研修などは必要やけど!!

医療に関わることはできないので、
ぶっちゃけヘルパーの技術をどんどん広めて
家族が出来るようになった方がいいんやないかと。

仕事とかでできないからヘルパーに頼んでる?

うん、それはそれでいいんやけど、

ベッドから起こすとき、
車椅子に移ってもらうとき、
オムツやパット交換の仕方など、

力に頼らずにできることを
家族に伝えておけば、
できるときはやっとく。でいいと思う。

それを学んだ上でヘルパー頼むのはいいけど

もうこれからは
そんな線引きしとられへんのんちゃうか?

興味のある人は、
自分の家族限定でオムツ交換できるように
ヘルパーが講習会を開いていくとか。

他人にするならやっぱり身体的なことなので、
そこは有資格者に任せるとしてね。

要支援が切り離しになっています。
地域により差はありますが。
東京のある地域は昨年から(施設の売上に影響出ましたねー)、神戸は来春からです。

国の決まりで左右され、
それに文句言っても始まりません。

もっとその先、根本的なところ見ないと
人生を国に任せることになるし、
介護の仕事をしたことがない人に文句言っても仕方ない。

身内のおじいちゃんおばあちゃんの
オムツ交換くらいは、
できるようにしたい、と思う人が増えるといいな。

私は将来自分の親が
そもそも介護を受けないように気を付けてますが、物事絶対なんてないので、

万が一のときは、私がやります。

将来パートナーとなる親御さんの分もね!

3ヶ月足らずで柔軟性アップ

神戸で介護予防運動のインストラクターをしています 三宅麻紀です。

5月から体操教室に通われている70代女性。
当時はしゃがむのも四苦八苦され、
肩甲骨もめっちゃかたかった(痛みはない)。


これくらい。
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それが、今では難なく。
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こうなる前に、しゃがんで床にスムーズにおりていらっしゃいました。

本当に「しゃ、しゃがめます?(´`:)」
くらいだったのに

今では別人のよう。

毎週日曜日の午前2時間、
楽しく笑いながらあっという間に過ぎちゃう体操教室ですが、効果はバツグン!!

そしてお薬もどんどん減ってるんです!

主治医に「まだあるので結構です」と言ったら
おもしろくない顔をされたそうな。

( ̄∇ ̄)

飲まなかったお薬を棄てる人もいるみたいですが、それはそれでお金がもったいないです。
あなたの支払いだけでなく、国のお金が動いてますから。

飲まなくて余っている、でも医者が同じものを出そうとするなら遠慮なく言ってくださいね。


神戸市長田区で毎週日曜日
介護されたくない方向けの体操教室開講中
cho.unbeaujour@gmail.com

体操教室、何やってるの?②

神戸で介護予防のインストラクターをしています 三宅麻紀です。

http://1-2-sampo.hatenablog.com/entry/2016/07/14/201929

↑この記事の続き。

まずはヨガで固まった体を解しました。
休憩を挟んで、ボールエクササイズです。

ボールは直径16センチのゴムボール。
ソフトジムボールとか言われます。

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空気の量を調節しますが、教室ではあえていっぱい入れてます(笑)。元気な人ばかりなもんで!

使い方や人に合わせて加減します。

このボールは力士が踏んでも割れない強さ!
なので、誰でも遠慮使えます!

派手な動きはありませんが、
カラフルなボールひとつ持つだけで、みなさんスイッチが入り、

1人一つ、自宅用に購入されてます(笑)
私の知らない使い方(クッションじゃないよ!)を研究されるほど、とっても熱心(*^^*)

このボールは重りにはなりませんが、
物を持つだけで意識をコントロールできますので、正確なフォームで

筋トレ

ができます。
そう、筋トレです。
手足バタバタしてワイワイやってません!
ガチでスクワットやってます!

膝痛には太ももの筋肉つけてねと医者に言われても、どうやったらいいのかわかりませんし、
スクワットはたくさん関節を曲げているので、正確なフォームでやらないと効果がないどころかケガや腰痛になってしまうことも。

なので、まずは形チェック!
回数をこなすのはそのあと!!

肩から足までボールを使っての運動ですが、
みなさんのその日の体調等に合わせて
行っています。

普段歩けていても、摺り足では転倒の恐れあり!
しっかり足を上げ、片足のバランスをとれるように鍛えます。


このボールエクササイズが終わったら、
最後は歩行訓練です。

体操教室、何やってるの?①

神戸で介護予防のインストラクターをしています 三宅麻紀です。

私が行っている体操について、ご説明させていただきます。

まず、【自立】が目的なんですが、
これって、「自分でなんでもできる」ではなく

「自分で何ができるか、できないかがわかる」

です!

高いところの物を取りたいが私にはできない
→できそうな人に頼む。

ここで判断を誤って試みた結果、例えば転倒してしまっては元も子もない…のではなく、むしろマイナスですね。


なので、レッスンでは疲れたらいつでも休む、
周りの人と比べない、
過去の(若くて体力があった頃の)自分と比べない。

これ、鉄則です。

高齢者施設によくある「無理しないでね」は一切言わず、「できることだけやってください」と言います。


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実際のレッスンは、
まずシニアヨガ45~60分(様子を見て)。

かたまった身体を解します。
椅子に座って行うので安心安全。
これで足先まで。

少し立位もありますが、椅子につかまってますし、そもそも自力で通われている方々なのでこれくらいはできます。

参加者の体調体力を見て、強度を上げるときは太陽礼拝をすることも。

皆さん、自分の「できる」を体感されてます!

そう、高齢者だからって手足バタバタやっててもしょうがないです。
スタッフがきちんと観察すれば、かなり色んなことができるのです。

観察すれば!

現場(介護施設)では、観察できる余裕がないのが現状。時間的にも、気持ち的にも。

ヨガは身体が柔らかくないとできない?
それはテレビなんかでユニークなポーズを見てしまったために、インプットされた思い込み。

ヨガはそもそも、「呼吸」に意識を向け、「自分」に意識を向けるのです。

そのあとに(簡単な)ポーズをとりますが、そのポーズが出来なくてもOK!

深い呼吸を意識的にするだけで、細胞が元気になっていくのがジワジワと感じられますし、
特に高齢者の身体はかたまってますから、

シニアヨガはオススメ!

教室ではヨガのあと、休憩を挟み、
エクササイズを行います。
次回は、このエクササイズについて(´▽`)ノ

選挙に出ませんか? のワケ

神戸で腸セラピーを行っています 三宅麻紀です。

先日の体操教室での会話。
現在は70~80代の女性が参加されており、
そのうちのお一人がこんなことをお話しになりました。

「こないだお薬もらいに行ってね。800円払ったんやけど、これホンマは8,000円かーって考えましたわ。」

なぜなら、本人普負担1割だから。

「同じ薬もらうにも、若い人やったら3,000円くらい払うしね」

1割負担なのは高齢者だから。
該当しない私たちは3割負担。

「色々考えましたわ。あかんね、なんでもかんでも薬クスリいうのは。私1人のために国がどんだけ負担してくれているか。若い人たちに残していかないとね」

この方に思わず私が申し上げた一言。

「選挙、立候補しませんか?」



ここまではっきり意見を言えるのは、
本当にそうお考えだからですよね。
なんとなーく思うだけじゃ、こんなこと言えません。

思い出すだけで泣きそうになるお話し。


こういう考えが、私たち世代ではなく、
まさに今シニア世代である方々や、
その一歩手前の方々から世間にどんどん
広まっていってほしいなぁ。。