それって、エラいのか?
神戸で介護予防インストラクターをしています 三宅麻紀です。
「介護の仕事をする」と、身近な人がいいだしたらどう思いますか?
「(他人のお世話をするなんて)えらいね」
「(体力もいるし)大変よ、大丈夫?」
恐らくほとんどの方が、この2パターンではないかと思います。
私も昔はそうでした。
学生時代は語学にしか興味がなかったのもあり、介護福祉業界に進む友人を見ては「すごーい、自分にはできないわー」って。
ところが、私が初任者研修(ヘルパー2級)を受けにスクーリングしていたときの出来事で、この考えに違和感を覚えたのです。
この考えというか、世間のイメージというか。
ここから変わらないと、今後益々厳しくなるのではないかと個人的には思います。
さて、その出来事なんですが、、
私が通ったクラスは、年齢がバラバラの受講生が集まりました。
下は19才、そこから30代40代50代、上は恐らく60後半から70代にお見受けする男性です。
10代と70代がいます。
クラスの雰囲気(講師含む)は
10代という若いうちから介護に関心を持つなんてエラいね!
(私がその年の頃なんて……ブツブツ)
(´Д`)そうか?
いや、前述したとおり、昔の私なら同じように思ったかもしれません。
でもでも、よく考えてみてください。
70代になって真新しいことを1から学ぶ方がスゴくない?
(むしろその年で介護を受けている人がいるっていうのに)
それにもしこれが介護のスクールじゃなかったら、
例えば語学、音楽、IT関連、、、
他の業界のことだとしたら、
「10代でエラいね」なんて
そうそう思わないと思うんですね。
テキストや講師の口からは
介護はあくまでも自立支援だと
言ってても
介護職の地位が上がらない(地位というのもおかしな表現ですが。そしてむしろ低い)、どこいってもお世話係り、家政婦状態とも言われる のも
そもそも介護に携わる職員たちが
自分たちで
「お世話をしますよ」というブランドを掲げているのもあると思う。
学びたいと思った人が
学びたいと思ったタイミングで
来ているだけのこと。
単純に、頑張ってね!とか
会社勤めしながらスクーリング、私にはできない、すごい!
なら個人の感想ですけど、
「若いうちから介護を学ぶのはすごい!」
という風潮に違和感ありあり なのでした。