あなたの立場によって異なる感覚
介護保険の半分は40才以上が保険料としておさめており、残り半分は公費、つまり税金です。
神戸市では、その内訳は、
国25%、県12.5%、神戸市12.5%。
介護サービスを利用したときに、この保険料や公費から9割が介護サービス提供事業者に支払われます。
なので、利用者は1割負担(一部2割の人も)。
そして次が、平成27年度の神戸市のとある区の数字ですが、割合としては全国的に同じようなものかと思います。
神戸市のある区の65才以上は48,189名。
この中で介護認定を受けているのは約2割、9,683名。
※ちなみに3年前、東京でも「3割程度」と聞いてました。
これ、どう見ますか?
おそらく「たったの2割」かと思うのですが
それだけ元気な人が多いともとれるし、
実は介護認定の申請ができることを知らない人もいるんです。
特に認定も受けずに生活してこれたけど、
(例えば)デイサービスが出来たから行ってみたい、もしくは誘われた!という場合、
「役所に行って申請してください」となり、
約1ヶ月後に認定がおります(調査をして)。
それではじめて契約して、通所開始となります。
施設としてはお客様獲得できたから売上が上がります。
しかし、個人的に「それ必要?」と思うわけです。
わざわざ保険料9割も負担する人を増やすの?って。わざわざ感が否めない。
話を戻します。
介護認定というのは7段階ありまして、
要支援1、要支援2
要介護1~5 となっており、
文字通り、支援は割と元気な方、
要介護5ともなると寝たきりという状態です。
さて、9,683名のうち、一番人数の多いのはどの段階だと思いますか?
要支援1 2,213名です。
要支援1と2の方を合わせると、約4,000名だそうです。
つまり、介護認定を受けている人の約半数。
介護度が重くなるにつれて人数も減り、要介護5は751名で、一番少ないのです。
(神戸市のある区だけの人数ね)
人数はともかく、割合は全国的にだいたい似たようなものかと思います。だいたいね。
で、平成29年からはいよいよ「要支援の方へのサービスを切り離していきましょう」ってことになります。
全くやらないんじゃなくて、管轄が変わるとか、そんな感じやと思うんですが(国から市へ、みたいな)、
ぶっちゃけ「自力でできる人は、もう自分でやってください」っことです。なぜなら、国もお金がないからです。
この動きについて、いろんな見方ができます。
要支援の方にしたら「見捨てるの?」
仕事をしていた人は「仕事減るの?給料は?」
「自分でできるのにわざわざ掃除とか頼む人もいる」から、賛成する人もいます。
その分、もっと介護度の高い人に回したい!という人もいます。
「要支援の人がかわいそう」という職員もいます。
置かれる立場によって、感じることは違って当たり前。
私個人的には、大賛成!ですけどね。
この辺の話はまた書きたいです。